琴浦町の大山乳業農業協同組合様にて、五輪塔の移設工事
鳥取県一円にて、お墓や石材のお仕事をさせていただいております、前田石材 代表の前田です。琴浦町の大山乳業農業協同組合様にて、五輪塔の移設工事をお任せいただきましたので、工事の様子をご紹介いたします。
琴浦町 五輪塔移設
知人からのご紹介で、地元琴浦町にある大山乳業農業協同組合様にて、供養塔を移設する工事をさせていただきました。
工場の敷地内にあった、五輪塔の供養塔です。たくさんの古い五輪塔が並んでいます。工場の一角にあり、これまでにも工場の増設に伴って移設されてきたそうです。こちらを、ご事情で同じ工場敷地内の立地の良いところに移設したいとご希望でした。
こちらが移設場所です。より立地の良い場所を確保していただいて、お見積りや工事のご説明を差し上げて、工事に入らせていただきました。
まずは、移転先での工事から開始です。ご希望の納期に間に合わせるため、雪の中でしたが基礎工事から開始しました。芝をはがして土を掘り下げて、転圧して地盤を固めたら、基礎コンクリートを打ちます。
基礎がしっかり固まったら、まずは巻き石を設置します。
巻き石を組み終わりました。奥に向かって少し傾斜していて、奥側は一段高い設計になっています。角はL字の金具を使ってしっかり固定し、巻き石の内側に数か所ピンを設置しました。このあとコンクリートを打つ際に、巻き石とコンクリートがしっかり固定するためです。巻き石の内側に砕石を入れて転圧したら、コンクリートを流し込みます。
コンクリートを流し入れて表面をならしました。丸い穴は水抜きの穴です。しっかり固まるまで養生期間を置きます。
移設先での工事が終わり、移設元の五輪塔は取り外しを終えました。
取り外した五輪塔を据えて、花立やお線香立を設置、砂利を敷き詰めたら工事完了です。五輪塔は以前の配置でできる限り忠実に据えるようにし、少し窮屈だったところはバランスよくなるように調整しつつ仕上げました。このあと、手前にアプローチを作ることをご依頼いただいたので、追加で工事を行いました。
設置場所の芝をはぎ取って、巻き石の手前には大判の拝み石を、その手前には歩きやすい大きさの飛び石を設置しました。踏み石は自社工場で加工したものです。
芝をきれいに整えて、すべての工事が完了しました! 道路から芝を踏まずに飛び石を通って入ってくることができます。アールを付けて飛び石を配置するのは少し難しかったですが、現場で寸法を測って角度を調整し、きれいに配置することができました。
以前より皆様にお参りしていただきやすい形で移設工事が完了しました。ご担当者様をはじめ、役員の皆様からは、「図面で見ていたより立派になった」ととても喜んでいただけました。このたびは、当社に供養塔の移設をご依頼いただきまして、誠にありがとうございました。さまざまな面で当社が持てる技術をすべて発揮することができ、喜んでいただける仕上がりになり、とても嬉しく思っております。勉強になることも多く、おかげさまで自分でも満足感のある工事になりました。当社でお手伝いできることでしたら、また何なりとご相談ください。御社の益々のご発展をお祈り申し上げます。